2023.2.22
住宅展示場では間取りやデザイン、内装、設備機器に目が行ってしまいがちです。
もちろんそれらも家づくりでは大切な要素ですが、ここではもっと大切な
『目には見えない家の見方』についてお話しをしたいと思います。
住宅展示場で家を見る際、実際に住んでみないと良し悪しは分からないということがあります。
しかし、家の見方や質問のポイントを知っていれば、事前に問題点を判断することができます。
まずは床下と小屋裏を見ることが大切です。これらは普段目にすることがない箇所ですが、
家の問題点や造り手の本心があからさまに表れており、住み心地にも大きな影響を与えるためです。
家具やインテリアに気を取られるのではなく、温度・湿度・空気の質感にも注目しましょう。
次に質問のポイントです。まずは構造や断熱の方法、シロアリ対策、換気方法やメンテナンス、
冷暖房の方法などを聞いて納得がいくまで質問しましょう。
そして最後に、「ところで、住み心地を保証してくれますか?」と尋ねることも大切です。
断熱性能が優れているからといって、必ずしも住み心地が良くなるとは限りません。
特に、津軽海峡以南の温暖地では、過剰な断熱性能が住み心地を悪くすることがあります。
冬は断熱性能が優れていても暖房が必要であり、また暖房すると暑すぎてしまうこともあります。
そして5月頃からは冷房が必要になるため、中間期でもストレスを感じることがあります。
つまり、「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉通り、適度な断熱性能が重要ということです。
さらに『換気と冷暖房の方法』はもっと重要です。
したがって、家の断熱性能について自慢された場合は、
住み心地を保証してくれるのか?質問しましょう。